真空地帯 上巻 (岩波文庫 緑 91-1)
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真空地帯 [DVD]
戦闘で殺すのも殺されるのも嫌だけど、軍隊の陰湿ないじめも願い下げです。
この映画を見てつくづく戦争はごめんだと思いました。
しかしどうしてこうなってしまうんでしょう。
食事をひっくり返してしまった安西の受ける暴力や、せみのマネをさせられる初年兵たちの姿は痛々しく辛くて正視できません。
いずれ死にゆく運命からくるストレスが暴力に向かわせるのか、「虚構」である「神国」を維持するためにはここまでしなければならなかったのか。無意味な暴力といじめの連続に「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」を思い出さざるを得ず、やはりわれわれ日本人は異常なのかもしれないとまで思ってしまいました。
個人主義が根付いていない、権力者へ阿る腰巾着が多すぎる、などなど慨嘆に堪えません。
木村功扮する木谷一等兵が正義の味方でも何でもなく、ただ単に花枝への恋心から行動するというのがいいですね。愛に夢中だと兵隊なんかやってられませんわ。
暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)
「暗い絵」――
ブリューゲルの絵の描写が印象的だ。
草もなく木もなく実りもなく
吹きすさぶ雪嵐が荒涼として吹きすぎる。
はるか高い丘のあたりは雪にかくれた黒い日に焦げ、
暗く輝く地平線をつけた大地のところどころに
黒い漏斗形の穴がぽつりぽつり開いている……。
野間宏の卓越した筆致力。
この描写は、
特高警察監視下における
京大左翼活動家たちの苦境を
見事に表現している。
主人公・深見進介もまた活動家の一員だが、
他の仲間との距離感は複雑である。
仲間の一人は自分たちの行動を「仕方のない正しさ」と述べ、
活動の結果獄死を遂げる。
しかし、深見進介は言う。
「やはり、仕方のない正しさではない。
仕方のない正しさをもう一度真直ぐに、
しやんと直さなければならない。
それが俺の役割だ。
そしてこれは誰かがやらなくてはならないのだ」。
これは仲間と道を別ったうえでの発言ではあるが、
決して否定ではない。
そこには尊敬と肯定の想いがある。
これは深見進介=野間宏による、
そこに生じた歪みを引き受ける
苦渋の決断といえよう。
それは身が引き裂かれるような思いであったはずだ。
この畢生の決断と勇気を尊重したい。
通訳案内士試験(平成24年度、日本歴史①)
本郷英語センター公式ホームページhttp://hongo-english.co.jp/ ...
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