エリック・クラプトン / プレーンズ、トレインズ&エリック ~ ジャパン・ツアー 2014(Blu-ray)

　この映像の中でも語られていますが、クラプトンは1974年に初来日公演を果たし、今年で20回目の来日公演を行って来ました。40年間に20回・・・。つまり2年に1回の割合で日本でライブを行っている計算になります。
　2014年の武道館の初回公演で日本でのライブはクラプトン自身にとっても記念すべき200回目の演奏。　そして、クラプトンは外国人アーティストとしては日本武道館で最多コンサートを誇る86回のコンサートを行っています(これは、矢沢永吉の132回、松田聖子の102回に次ぐ3番目の記録＝3位タイにアルフィー)。
　いかにクラプトンが日本を愛し、日本武道館を愛しているかが分かるデータと言えるでしょう。この映像では１曲ごとにクラプトンやツアーメンバー、日本人関係者のインタビューが挿入されており、クラプトンを愛する日本人にはありがたいドキュメント映像と言えるでしょう。クラプトンが日本を愛する気持ちを語る言葉は、その内容からただ単なるリップサービスとは言えない深い言葉が沢山語られています。インタビュー部分を飛ばして曲だけ観るようなインデックスになってないので、何度も見返すにはうざい面もあるのもご承知置きください。
　映像は2014年の日本各地でのライブが主に収録されているので、コンサートを観に行ったかたには思い出深い１枚となるでしょうし、見に行けなかったかたにも、感慨深い映像となることでしょう。
　蛇足ながら、楽屋裏のクラプトンの美人の娘さんたち（孫かと思えるくらい若いですｗ）も拝見できます。
　「私は毎回同じ演奏をしようとは思わない。それこそが私のスタイルで、私自身が毎回演奏することを愉しんでいるんだ。」そうクラプトン自身が言っているように彼のコンサートでは、演奏で毎回異なるアドリブのフレーズを弾きまくっています。それが彼の魅力であり、それを支えて来たバックのステーブ・ガットやネイザン・イーストの実力のすごさにも改めて敬意を表したいところです。
　70歳を機に引退とも言われるクラプトンですが、ワールドツアーはやめても、日本でのライブはこれからもちょくちょくやってくれるのではなかろうか？・・・この映像を見ながら私は密かに期待しています。
　引退するなら、もっとあの曲も聴きたかった、この曲もプレイして欲しかったと、ないものねだりしたいことが山のようにあります。他のかたも書いておられるように、コンサート映像としてはベストと言い切れないでしょう。しかし、「初来日から４０年間のクラプトンの日本での偉大な足跡」として眺めればこの映像は輝きが増すのではないかと思います。
　日本のクラプトン・ファンと自認する方々には是非一度観ていただきたい映像です。