ソブリンショック ランキング!

ソブリンショック 大いなる不安定

「悲観論の帝王」等と称されるルービニ氏だが、本書は巷に溢れる大仰な金融パニック本とは一線を画す。近世以降の金融危機の歴史を振り返り、そもそも市場とは本質的に安定したものではなく危機を繰り返すものだという説が冷静に、ロジカルに語られ説得的である。危機は回避された、あるいは最大の危機はこれからだ、等という期待される結論から逆算された「楽観論」「悲観論」はいくら読んでも腑に落ちないものだが本書はそのような類でない。ただ残念なのは新興国や先進国の今後の見通しに触れた最終章。ここにはそれまで封印されていた先入観が少しばかりはいりこんでいる印象を受ける。 大いなる不安定 関連情報

ソブリンショック ソブリンリスクの正体 (フォレスト2545新書)

最近、著書が乱立気味のように思えるが、おそらく著者の頭の中には最初からストーリーができあがっているのだろう。一気に書いたものは、読者を一気に浜矩子ワールドに引き込む。ソブリンリスクは、もちろん今や欧州だけの問題ではない。日本はたとえれば「アリさん国家の内なるメタボキリギリス」。「日本国債が売り込まれ価値が暴落すれば、政府は赤字国債をもはや発行することができません。たとえ引き受けてがいたとしても、政府は、金利上昇による利払い負担に耐えられなくなるでしょう。 〜中略〜 こうして、行政機能がまともに動かない状態に陥る。このような事態がすぐそこに迫ってきているということです。」著者は単に読者を煽っているのではない。冷徹な分析の上たどり着いた結論は、いずれ現実になる、と私には思える。 ソブリンリスクの正体 (フォレスト2545新書) 関連情報




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