トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代 魔法使いの創作技術 (P‐Vine BOOKs)
コアな60年代〜80年代洋楽ファンの興味を沸き立たせるこのような素晴らしい書籍が他にあるのでしょうか。彼名義の仕事(ナッズ、ソロ、ユートピア)はもちろん、プロデューサーとしての仕事まで正に「すべてを網羅した」一冊です。「ところどころは取材してなかったりするんじゃないの?」と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ポール・マイヤーズ氏の精力的な取材は本当に目を見張ります。名前は上がるがあまり詳しく取り沙汰されることのないザ・バンドとのレコーディングの話では、なんとロビー・ロバートソン(あとがきで奥田氏は「ロビーへのインタビューを観て、この本はホンモノだ!と確信した」と語っています。)にトッドとの仕事について聞いていますし、マイナーであろうスパークスのデビュー・アルバム(当時はハーフネルソン名義)の話に関しても、メイル兄弟にインタビューしています。そして軋轢があったことで有名なXTCの「スカイラーキング」についても、XTCの各メンバーの詳細なインタビューが載っています。その他たくさんのレコーディング秘話、僕の知らない、聴いたことのないアルバムの話にも非常に惹かれました。あとがきでは、訳者の奥田祐士氏による、本書で触れられなかった日本のレピッシュ、高野寛とのレコーディングについてのインタビューが載っています。ポール・マイヤーズ氏、奥田祐士氏の情熱が伝わってくる素晴らしい1冊。少々値は張りますが、トッドファンなら絶対に買うべきです! トッド・ラングレンのスタジオ黄金狂時代 魔法使いの創作技術 (P‐Vine BOOKs) 関連情報
もともと何故ベーシストのアーサー・ケインをメインにドキュメントを撮ろうとしたのか謎ですが、それが奇跡的に素晴らしい結果をもたらしました。非常にいいドキュメンタリーです。ただ私はもともとニュヨーク・ドールズのファンでしたので勿論大感激だったのですが、このバンドを知らない人(例えば一緒に見ていた私の妻など)には、退屈はしないしそれなりに面白いけどもそれだけといったところのようです。全盛期の映像がクライマックスのライブシーンでカットバックでうまく使われたりしてますが、このバンドを知らなかった人にはまず冒頭でしっかり当時の画期的だった彼等のイメージや立ち姿を紹介しておかなければ、何故この再結成がすごいことだったのかがわかりにくいようです。挿入歌にクラッシュやモリッシーの曲が使われているのもちょっと混乱の元だったような気もします。 ニューヨーク・ドール [DVD] 関連情報
ロック好きな人には、絶対にお薦め!2枚しかアルバムがないのが、不思議なくらい。 ROCK’N ROLL 関連情報
グラムロックからパンクロックへの偉大な架け橋。ピストルズもラモーンズもクラッシュもこのアルバムが無ければ存在しなかっただろう。トッド・ラングレンによるポップなプロダクションのもと、デヴィッド・ヨハンセンとジョニー・サンダースが暴れまくるルードで刹那的なロックンロールの記念碑。発表当時全く売れなかったのが信じられない。 ニューヨーク・ドールズ 関連情報
学生時代ドールズを自分のバンドでカヴァーしたら、先輩バンドに「お前らコテコテやなぁ」と言われた。むむむ。確かにコテコテじゃ。でもコテコテこそロックンロールの称号なのだ!パンク?ロック?グラム?ジャンルなんてそんなの関係なし!ロックンローラー志願者は全員聴くべし!よくストーンズに似ているといわれますがストーンズがリフにうまくメロディーを乗せるのに対しドールズはヴォーカルにリードギターがどんどん絡み付いていく感じ。リズムギターも踊っています!! ニューヨーク・ドールズ 関連情報