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逢初夢子

原節子の伯爵令嬢といふ役どころが、なかなか面白う御座居ます。敗戦後の我が国、没落華族が屋敷を売り払うといふ最後の一夜に、かつての華族たちを招いて舞踏會を開くといふ趣向の映画です。瀧澤修の「殿様」も結構決まって居りましたし、若き日の原節子の令嬢姿も美しう御座居ました。昭和22年といふ同時代を扱った社会性すらもつ作品と言っても宜しう御座居ませう。 関連情報

逢初夢子 安城家の舞踏会 [VHS]

原節子の伯爵令嬢といふ役どころが、なかなか面白う御座居ます。敗戦後の我が国、没落華族が屋敷を売り払うといふ最後の一夜に、かつての華族たちを招いて舞踏會を開くといふ趣向の映画です。瀧澤修の「殿様」も結構決まって居りましたし、若き日の原節子の令嬢姿も美しう御座居ました。昭和22年といふ同時代を扱った社会性すらもつ作品と言っても宜しう御座居ませう。 安城家の舞踏会 [VHS] 関連情報

逢初夢子 安城家の舞踏會 [DVD]

新時代の到来にともなうある華族の没落と再生を一夜の華麗な舞踏会を舞台に描いた吉村公三郎と原節子の代表作です。あちこちで演出上の破綻は散見(例えば原の姉と元運転手の関係の急変についてちゃんと描かれていないなど)されるものの、なんといっても新藤兼人の脚本の規矩骨格が折り目正しいためにこの盛りだくさん波瀾万丈の物語はさして破綻することなく最後のうるわしいハッピーエンドに安堵することも出来たのです。しかしこの映画が見据えているものが階級や身分の差につきまとう差別の問題であることも見逃してはなりません。維新で成り上がった薩長の志士たちやその末裔が享受してきた様々な特権は、そもそも外部から付与された不条理な贈与であるにもかかわらず、彼らはそれがみずからの彼らの人間存在に内在するかけがえのない資産と思いこんできました。この映画は、剥奪された特権に慌てふためき、長らく軽侮してきた新興勢力の台頭に慄く貴族階級の醜悪な姿を冷酷に活写してもいるのです。それにしても広大な屋敷の深夜のフロアでタンゴを踊る滝沢修と原節子のすがたのうるわしさよ! ここでは あの名作「Shall we ダンス?」やあの凡作リズ・フリードランナー監督の「レッスン!」ともども、「ダンスが苦悩する人々を心身共に蘇生するという神話がまたしても見事に再現されているのでした。襲いかかる困難に耐え抜いて未だ見ぬ未来をみつめる原節子のアップの素晴らしさも忘れることはできません。元旦や野望なき男となりにけり 蝶人 安城家の舞踏會 [DVD] 関連情報

逢初夢子 隣りの八重ちゃん [DVD]

昭和40年代生まれで、モロ戦後の平和教育という名の嘘で塗り固められた昭和史をかなり最近まで信じておりました。思想は勿論、軟弱な愛だの恋だのをいうのは怪しからんと言論弾圧されていたと思いこんでいましたが、リアル昭和9年のこの映画を見たら、そうではなかったと再確認いたしました。とても自由で普通で昭和初期の東京の風景が映画の中に出てきます。登場人物もすごく自然体な演技で大仰ではなく見やすいです。逢初夢子のややぽっちゃり?ふとましい足や、制帽に制服姿、帝大生の恵太郎の詰襟…甲子園を目指す弟…。平和な日常に波紋を投げかける存在の京子役の岡田嘉子の独り濃い演技がとても印象に残ります(この映画の出演者で唯一知っていたのも岡田嘉子だけですが…)。京子の行方が?のままで終わるので、それが気になります。たぶん、本人が言っていた「カフェーの女給」だとかになっているんでしょうが…。古い映画なので仕方がないと思いますが、画質と音声があまりよくありません。ぼやーっとした画像で、音も聞き取りにくい箇所がありました。 隣りの八重ちゃん [DVD] 関連情報




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