まもって守護月天 再逢 全6巻完結 (Retrouvailles 1 ) [マーケットプレイスセット]

再逢１が出た当時、１１巻から結構間が開いてしまっていたこともあり、長いこと知らんぷりしていたのですが自分の中で決着をつけようと思い読んでみました。

元々、人間と精霊、いつか来る永遠の別れ、という要素を含みながら、時間は経過していても登場人物の年齢が最初から一定という矛盾する形式をとってしまったので、一応はひとつの話に幕を下ろせただけでも十分かと。
再逢では以前よりシャオの心情変化がよりクローズアップされていて、少年漫画からやや少女漫画寄りになってます。
全体のテンポも悪くなく、わりとあっさり終わってしまうのですが、これ以前に１１巻分の蓄積があるのでこれもひとつの終幕のかたちかと思いました。
少なくとも、シャオの心情変化と関係性の持ちかたに対する意識には、ケリをつけていますし。

所々で指摘されている絵柄については、最初の１～１１の間にも変遷があったので、再逢１の時点で１１巻と絵柄が違います。
気になるかならないかではなく、気にするか気にしないか、です。

原作者本人が描いていないということで物議を醸した作品でもありますが、再逢６まで読んでみたところ、話自体は基本的に原作者が作っているようでした。

少なくとも、当時の『守護月天』ファンだった自分は満足できる内容でした。
『まもって守護月天！』という作品が好きで、物語としての結末を見ていないのなら気になった際に手に取ってみてはいかがでしょうか。