理想の上司の内緒ごと (キャラコミックス)

３つの話から成っています。

・理想の上司の内緒ごと
オンとオフにギャップがありすぎる上司×その上司に憧れて入社した一所懸命な部下。
読み始めは部下→→上司と思える流れがあったのと上司がなかなかの艶があったので年下攻かなと思いました。
が、上司はなかなかいい女房？を見つけました。
初めはこの部下クン、健気過ぎて報われんのかなぁーと心配しましたが上司の家での意外な姿にも動じなくて自分の気持ちをしっかり貫いたので偉かったです。最後はアッチも貫かれちゃいます。

・夜空のカケラ
私はこの話がベスト。他の2作品とは少し空気が違い、シリアスめでした。
美大時代、陶芸をやっていた後輩と先輩。後輩は有名陶芸家の息子で、今は陶芸家となりサラリーマンになった先輩からインタビューを受ける。
先輩は後輩の作品を割ってしまった過去があり、苦手意識を持っていて・・・
この話は二人がくっついた？ところで終わるので、キスまでですが、続編あったら後輩がいい攻をしてくれるんじゃないかと・・・
裏表紙にもこの二人が描かれていますが、想定攻さまがいつもシャツ１枚なんですね。服の上からでも筋肉質なのが大変良くわかるんです。作陶に没頭している姿とかよくよく妄想するととても官能的なんですわ。
黒髪でちょっと陰があってね、一番タイプです・・・
陶芸を介した素敵な話でした。切に続編を希望します。

・なかったことにしてください！
カフェバー店長(ノンケ)×サラリーマンゲイです。
この話は一番王道かもしれません。
ページ数が少ないので、余計なエピソードは入ってないかもしれませんが、もう少し話を拡げたのを読んでみたかったです。受は眼鏡を外したほうが印象変わって色っぽかったです。

砂河さんの描かれる男性はみんな洗練されていて、とても美形です。
アダルトという表現より、「大人」な感じですね。
ただサクサク読めて「毒」は無いので、そこが判断基準じゃないかなと思います。
すれてないイイ男ばかり出てきますよ。
絵に抑えが効いていて品がある。硬質で、汁だくでないのが何より好きな理由。

私は同人誌を購入するほど好きな作家さんなのでレビューは甘めです。