帝国ホテルの不思議 (文春文庫)
帝国ホテルに勤める人々へのインタビューを元にしたルポ。
ロビー、レストラン、宴会場など章立てになっており、どこからでも読み始めることができます。
私は友人の披露宴で一度だけ帝国ホテルにいったことがあったため、宴会場の方の話が特に楽しく読めました。
新郎・新婦は六本木で式を挙げたいが、両親の希望で帝国ホテルで挙式するという例も多い、
というくだりはいかに帝国ホテルが今の団塊の世代辺りの方々にとって認められているかを表しているものと思いました。
思わず帝国ホテルにぶらりと足を運びたくなる一冊でした。
時代屋の女房 [DVD]
このDVDは夏目雅子主演の映画をリメイクしたTV版です。
前作は女優・夏目雅子の代表作として彼女の魅力を十二分に引き出した作品であり、不朽の名作と申し上げても差し支えないと思います。
それをリメイクすると比較されてこき下ろされかねないのに、それをあえてやったのですから、かなりの自信があったということでしょう。
前作の真弓は全く謎で、天使のような、不思議な現実感のない女性でした。
一方このTV版では彼女の過去も少し明らかにされます。さみしさをこらえ明るく振る舞う真弓を演じる大塚寧々がいいです。前作と同じく渡瀬恒彦が時代屋の主人を演じ、そんな彼女を優しく受け止める大人の愛の物語に仕上げられています。
見終わって何かすごく暖かいものを感じました。
映画とはまた違った意味で魅力的な作品です。
時代屋の女房 [DVD]
昭和50年代、古きよき時代の東京下町の商店街を背景に繰り広げられる、屈折した男女の愛の展覧会のような作品。原作は直木賞を受賞した。それを森崎東監督が映画化し、原作を上回る名品に仕立て上げた。
主役の真弓は若くして逝った夏目雅子、彼女の白鳥の歌ともいえるすぐれた演技によって、こんなに見応えのある作品ができた。この映画のなかで、彼女は最大に美しく、華やかで、愛らしく、しかも気品があり、きりっとして光り輝いている。
夏目の大胆・鮮烈な演技と渡瀬の表面淡々としながらも愛の苦悩あふれる迫真の演技が本編最大の見所であるが、助演者もそれぞれに好演で、津川、中山、平田などさすがと思わせる。どのエピソードもおもしろい。二役としての夏目の美郷も可憐さがよくでている。
なかでも、面白いのは、盛岡の馬を飼っている旅館でのどたばた騒ぎ。津川雅彦、名古屋章、平田満の演技が光っている。
原作は短編に近い短かさで、主人公はじめ主要人物も薄墨色の背景のなかに沈んでいる。人物も映画ほどに魅力的ではない。それに対し、本編は、人物の一人一人にスポットライトをあて、鮮やかに背景のなかに浮かび上がらせた。どの人物も魅力的である。映画が原作を上回っているという所以である。夏目雅子の追悼作品としても、是非一度ご覧いただきたい。
なお、この映画の主題曲も哀愁のあるいい曲で今では伝説的歌手となったちあきなおみが歌っている。懐かしく思われるかたもあるのではなかろうか。
【古本】 ダーティ・ヒロイズム宣言
プロレスの見方、「悪役」を語りき 村松友視 著 BGM素材 http://musmus.main.jp/music.html.
村松友視 ウェブ
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