

ぼくたちはきっとすごい大人になる (光文社文庫)
小学生の子供たちを主人公にした小編からなりたつ短編集。子供の視点からみた大人や子供同士の社会など、すっかり忘れ去ってしまった「子供感覚」を久しぶりに思い起こしました。といっても現在45歳の有吉さんが書いているので、子供の視点にはおよそ子供らしくないような、成熟した大人の視点も入り混じっています。
会社への通勤の往復1時間半で読み終えることができ、肩のこらない短編集でした。

ソボちゃん: いちばん好きな人のこと
父親とは離婚しており、幼い頃から、祖母、母の有吉佐和子、そしてひとりっこの娘である筆者。祖母は有吉佐和子の秘書としても有能で、作家活動に忙しい筆者に、幼い頃から孫の筆者に、たとえば「寒いに」も「肌寒い」「小寒い」などの表現があることを幼い頃から教えてくれる、ただの祖母ではなく頼もしいインテリ女性でもありました。
物事の本質を見極める目をもった女性でもあり娘の佐和子が若くして才女とたたえられてマスコミにちやほやされている時「あなたがいったい何を書いたというの?」と言ったことは孫の玉青にもむけられていきます。たとえばハワイに母親の仕事でついていって帰国後、学校の勉強におちこぼれ劣等生となりかけた時も祖母と母に言われ、猛勉強をして秀才となり、その後東大に合格するまでになります。鉄は熱いうちに打てではありませんが、子供の頃は気分転換しながらその人なりに勉強に励めば、その時に飛躍的に成績アップとならなくても、脳細胞は鍛えられ、それは実社会に出てから役にたちます。大人になっていきなり勉強しようとしても、鍛えられていない頭では知識を吸収していくことは困難となります。そんなことも教えてくれる本でもあります。
幼いころから祖母と布団を並べて寝ていたという筆者は、粗品という言葉をそのまま粗末な祖母と思ってしまい、それは勘違いだと祖母から教えられそれ以来ひそかにソボちゃんと呼ぶようになるという暖かで郷愁に満ちたエピソードもあります。そんなソボちゃんとの日々を綴ったのが本著です。
有吉佐和子が、今から思えば52歳という若さで突然死した時の様子や、その後祖母が衰えて行くこと過程は読んでいて切なかったです。筆者は今でも続く突然死を疑うような人たちに対して強く否定しています。また祖母が亡くなり母の仕事場の整理をしていたとき、小箱に寿と書かれていた布からは、発表当時大ベストセラーとなった「複合汚染」の100刷を発見します。そのことをしたのもソボちゃんでした。
格家族が当たり前になった風潮の現代で、インテリで暖かでもあったソボちゃんは有吉家にとっても有能な高齢者だったのではないでしょうか?読んでいてソボちゃんが好きになる、それはとりもなおさず、有吉佐和子が死後亡くなり30年たっても過去の作家になっておらず、そして筆者にも、大好きなソボちゃんと母親の血が脈々と流れていることは誇りではないでしょうか?読後感も良くお勧めです。

身がわり―母・有吉佐和子との日日 (新潮文庫)
著者は故・有吉佐和子さんの娘である。
有名作家の娘に生まれた彼女が、その特異な生い立ちから、二十歳で母の
死にあうまでの、自己形成における葛藤を書いたもの。
同性であるが故に、母に向ける娘の視線は父に向けるそれよりも、時として
シビアなものがある。
従順な娘、反抗的な娘、またそれに対する母の反応。
母と娘はともだちなのか? ライバルなのか? 馴れ合いなのか?
母娘の数だけ、その形はさまざまであると思う。
どこか醒めた目で見ながら、母を強烈に愛する筆者の想いに心を打たれる。
母娘の関係について考えたことのある女性には、ぜひお奨めしたい。
と、まじめに書いてしまったが、有吉佐和子という人は、すごい才能があり、
頭が良くて・・・でも、でも、「おかあさん」ってみんな同じなのだぁと、
爆笑・微笑・苦笑してしまう本でもあるので、念のため。
徳光正行 ICE BUCKET CHALLENGE
YouTube Captureから.

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