ホラーを期待してみるとがっかりします。宗教が救えない領域で戦うヒーローを描いたアドベンチャー。B級ホラーっぽい邦題に比べ内容はなかなかシリアス。CGも嫌味にならない程度に要所要所で効果的に使われていて迫力あるし、荘厳な教会、ゴシック調の司教の家も雰囲気良く作られている。淡々とした展開なので好き嫌いは別れるだろうけど意外な良作。ラストの落ちも思わず笑えます。 悪霊喰 [DVD] 関連情報
A Tribute to Heath Ledger: The Illustrated Biography
英語verだけど、読めれば翻訳よりも深くそのまま伝わってきて素敵な1冊です。写真も満載で、最初から最後まで、写真集としても満足でした。 A Tribute to Heath Ledger: The Illustrated Biography 関連情報
数年ぶりにDVDで観ました。最後に生きる伏線の張り方、動きを極力押さえたカメラワーク、主演二人の演技は見事です。特にラストのハル・ベリーの表情は素晴らしいです。映画館で観たときにはラストシーンをどう捉えるか判断がつきにくかったのですが、じっくりと筋を追う事で、ラストの深さ、その後に続くであろう物語を想像する事が出来ました。許したのか、許さないのか?どちらの選択肢も可能だと思います。個人的には全てを飲み込んで許したようにも思えるのですが、、、判断難しいです。原題の「MONSTER'S BALL」というタイトル(死刑執行前夜に執行人たちが行う晩餐)から、二人で食べるチョコレートアイスが最後の晩餐のようにも思えますし。。。ビターな恋愛映画でもあり、良質なミステリー(リドル・ストーリー)とも言えます。そういう意味でも一度でなく二度、三度と観たい映画です。 Monster's Ball [VHS] [Import] 関連情報
The Four Feathers [VHS] [Import]
友情と愛情と戦争と、いろんなのがギューと詰まり過ぎて1回目は充分理解出来ませんでした。ハリーは何故軍隊を辞めたのか、スーダンに何をしにいったのか、アブーがそうまでしてハリーを助ける理由は、謎がいっぱいです。そして不可解ともいえるラストの2人。そうですね、3回見るとだいぶ納得できる様になりました。スーダンに行ってからのハリーはどんどんすさんでいってボロボロで、その時のヒース・レジャーが意外なほどかっこよく、セクシーで彼のファンならこれを見るだけでも価値ありだと思います。個人的には「キレイだ」「美しい」と2人の男に絶賛されるケイト・ハドソンが全然キレイに思えなかった所も痛いです。 The Four Feathers [VHS] [Import] 関連情報
人種差別が色濃く残る田舎町、ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は祖父と息子ソニーと3人で暮らしていた。父子共に刑務官であるハンクとソニーは死刑囚ローレンスの死刑執行の任務を遂行した。その際にミスをした息子をハンクは辛辣に咎め自死に追い込んでしまった。一方、ローレンスには黒人一家であるがゆえに貧困生活にあえぐ妻レティシア(ハル・ベリー)と息子タイレルがいた。ある日、ハンクはタイレルの交通事故現場に通りかかり救助するが絶命してしまう。それを機に、同じ喪失感をもつハンクとレティシアは夫の死刑執行人と死刑囚の妻という関係を知らずに互いに共感し惹かれていくのであった。 息子の死によって、祖父の姿に自分を投影することによって、同じ喪失感をもつ女の愛によって、一人の男が人種・男女差別観と歪んだ親子観の呪縛から解放され自立してゆく。交わるはずのない男女の愛の行方は味わい深い。登場人物の内面が巧みに描かれた官能シーンは必見。タイトルの『チョコレート』やハンクが注文した『ブラックコーヒー』等の隠喩『肌の色』、『人生の苦味』の発見は宝探しのように面白く奥深い。ラストのオープンエンディングを方向付ける「夜の星空」も期待を裏切らず好感が持てる。観るたびに新しい発見と解釈が成立する傑作だ。 Monster's Ball [VHS] [Import] 関連情報