土曜ワイド劇場のシリーズで、この、探偵神津恭介の殺人推理と、江戸川乱歩美女シリーズが一番面白いです。もう少し値段が安ければ。 探偵神津恭介の殺人推理6~私は殺される~ [DVD] 関連情報
大戦後間もない1948年(昭和23年)に発表され、横溝正史の『本陣殺人事件』や角田喜久雄の『高木家の惨劇』などと共に日本の長編本格探偵小説隆盛の幕開けを告げた記念碑的作品。占者の勧めで筆を執り、僅か三週間で書き上げた初稿を一面識もなかった乱歩に送りつけたところ激賞され、物資の乏しかった時代にいきなり単行本扱い(「宝石」別冊として刊行)の破格のデビューを果たしたエピソードなど振り返れば神話的ですらある。怪奇的でケレン味たっぷりの作風と濃厚な不可能興味は『本陣』と共にその後の和製本格ミステリ、現代の新本格に至るまでの潮流を左右した。その影響力は大きい。完成度では後の『人形はなぜ殺される』(1955年)にはやや及ばないが機械的な密室トリックと巧妙に仕掛けられた心理トリックの相乗効果が素晴らしく、さらに作中における刺青への偏愛も単なる装飾に留まらず物語と有機的に結合した魅力となっている。新版を機に約30年ぶりに再読したが初読の際の興奮が全く失われる事なく、探偵小説を読む醍醐味を再確認することが出来た。次は新興宗教内での連続殺人を描いた傑作『呪縛の家』(1954年)や密室トリックが秀逸な『死を開く扉』(1957年)の新版を期待したい。 刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫) 関連情報
「法は正義ではない、法は力である 私はそれを実証してみせる 神も悪魔も恐れざる男 鶴岡七郎」冒頭に記されたこの言葉から、皆さんは何を連想するでしょうか?自らの中に潜んだどす黒い悪の本性を燃え上がる炎の中から感じ取った鶴岡舞台は戦後の混乱期、システムが行き届いた現在ではその現実性は少ないとは思いますが主人公の犯罪者としての心の動きと彼を取り巻く周りに人間模様犯罪小説史上に残る傑作です 白昼の死角 (光文社文庫) 関連情報
探偵神津恭介の殺人推理9~こだま号遠隔マジック~ [DVD]
面白い。サスペンス物が好きな私にとっては、11作品全てほしい。 探偵神津恭介の殺人推理9~こだま号遠隔マジック~ [DVD] 関連情報
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
約35年振りの再読である。ストーリーは大体覚えていたものの、肝心のトリックを忘れていた為大変に楽しめた。殺人の予告として殺される人形、魔術クラブの怪しい面々、黒ミサ等、当時の本格物には欠かせない怪奇趣味も雰囲気を盛り上げている。 高木彰光と言えば「刺青殺人事件」が一番有名、代表作と言われているが、最高傑作はこちらではないだろうか?題名と言い、作中の読者への挑戦状と言い、正に自身満々である。 メイントリックは現代では実行不可能であろう。しかし、それを知った時には頭の中に衝撃が走った。よくこんなトリックを考えだしたものだと関心していたら、解説で作者からのネタばらしがされており思わず笑ってしまった。 しかし、トリックは見破れなくても犯人は解ってしまうだろう。作者は明らかにやりすぎてしまっている。これがなければこの作品はもっと評価を上げていたかもしれない。 戦後、横溝、鮎川等と共に、本格を支えてきた高木氏の傑作です。時代背景を楽しみつつ読んでいただきたいと思います。 人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫) 関連情報
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