Joni Mitchell the Studio Albums 1968-1979
extra-large a-spacing-top-medium a-text-center comment-load-error a-hidden">
extra-large a-spacing-top-medium a-text-center comment-load-error a-hidden">
うる覚えで恐縮だが、ツェッペリン結成直前に、自らのサウンドの方向性について、ハードロックで行くのかアコースティックロックで行くのかを迷っていた時期があったとペイジ氏が述懐していたのを、確か何かのインタビュー記事で読んだ記憶がある。
彼がニューヤードバーズ〜ツェッペリンを立ち上げようとした頃には、なるほど、優秀なフォークロック系のアーチストたちが沢山いて、ひとつのムーヴメントを形成していた。
ボブ・ディランを頂点に、S&G、CS&N、ザ・バンド、ニール・ヤングetc・・・
ハードロック同様、そういったカテゴリーの音楽に、ペイジ氏は大いなる可能性を感じていたのだろう。
この、ジョニの4th作は、そういう意味では、アコースティック/アンプラグドポップスの、紛れもなく頂点の一角に位置する名作、傑作であり、まさにペイジ氏が感じていた可能性というものを究極的に突き詰めていった作品なんじゃないかと、僕は思っている。
彼女の歌声にしろ、奏でられる各インストゥルメンツにしろ、その表現力の高さは圧倒的で、「フォーク=軟弱」みたいなイメージは、本作には全くない。
時に優しく、時に激しく、彼女の歌は人間の感情を実に忠実に生々しく表現し、リスナーの側に深い感動を与える。
音楽というものは、理論や技術だけで成り立っているものではない、ハイレベルなレコーディングテクニックなんかのプロダクションがその主(あるじ)なわけでもない、ということを、まざまざと見せつける作品だ。
このシンプルな音世界の中には、ありとあらゆる情報が詰め込まれている。
それは、付け焼刃的なコラージュや最新テクノロジーなど足元にも及ばない極めてバイタルかつオーガニックなものであり、こういったものの存在の前においては、所詮は人工の所産であるところの諸々のレコ−ディング技術などは、本当に、二次的なものでしかない、ということなのだろう。
・・・「歌」というものは、その他全ての音楽的要素を超越するポテンシャルを秘めている。
そんなことを、あらためて実感させられる、歴史的名盤です。
79年に行われたという、Joni Mitchellのライブ映像。
曲良し、演奏良し、歌良し、と完璧なライブ。もともと作品に駄作のないといわれている人だけに、ライブも完璧でここまでパーフェクトなライブ作品も珍しいのではないかと思ってしまう作品でした。
演奏場所は屋外で何となく日本のフジ・ロック・フェスティバル等を想起させるような感じで、日本でも屋外で観たくなる、映像でした。バックで演奏しているミュージシャンも名のある凄腕のメンツを集めていて強力な布陣で全く隙のないライブになっております。
そしてやはりこの人の声が凄いと思いました。ふくよかで馥郁たるソフトなその声に声こそ最大の楽器だということを思わせられました。
惜しむらくは、演奏時間が短い所と、演奏曲が少ない所で、この時点でもカタログが少なくないのでもっと色々な曲を演奏したもらいたかったですね。
日本でも観たくなるライブDVD。必見。
当時若手で、売り出し中のパッとメセニー。
セミアコでロックンロールを演奏している姿はこれだけでしょ。
今では考えられない映像。