屋根裏の散歩者

有栖川シリーズ第3弾です。
原作で好きな話だったのですが、初めはイマイチ原作の感じを出せてないかな…と思いましたが、何回か繰り返し聞くとだんだんと味がしてきて最終的に満足できる内容でした。
推理小説は情報量が多いので一度聞いただけだとなかなか雰囲気がつかめないのかも。

ただ、今回はひとつ残念なところが。
今回は火村教授以外登場人物が全員関西人なのですが、声を担当されているのが全員関西圏外。
中には関西弁に似せようとしたが、説明台詞が多く長くしゃべらないといけなかった結果、関西弁にならず、イントネーションの波が一本調子で上がり下がりするだけの不自然な長台詞となってしまい、関東圏の私が聞いても「これは関西弁じゃないと言うか不自然過ぎて違和感」な方がいらっしゃいました。
声優さんに関西弁苦労してもらってそこが珍しいし面白い!と言うノリで作ってらっしゃるのかもしれませんが、それならそれで最低限の関西弁のチェックと演出をお願いしたいです。あれでOKはなしだと思います。
あと個人的に大好きな森下刑事が原作で想像してたよりもドラマCDではなんだかチャラくてちょっとがっかり。
内容は☆4、不自然すぎる関西弁で☆−1。

最後にここで書いてしまっていいのかわかりませんが、公式通販を利用するとミニドラマCD「ジャバウォッキー」(収録時間:30分強)がついてきます。こちらは登場人物が少なく犯人との言葉のやり取りで話が展開していき、まさにドラマCD向きな内容で面白いです。なので購入するならば公式を断然オススメします。