浴恩館公園の紅葉（小金井市）下村湖人

浴恩館公園の紅葉（小金井市）

[新装版]青年の思索のために

文庫版が、永く絶版になっておりましたが、
このたび、ＰＨＰ出版より復刊されました。
従来の文庫版より、活字も大きくなり、
読みやすくなりました。

青年に限らず、すべての日本人に一読を
薦めたい本です。下村湖人の良識が詰まった
一冊です。

次郎物語〈上〉 (新潮文庫)

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教育者としてのありかた

投稿者くにたち蟄居日記関連情報

2600年以上も前に生きた中国の偉人　孔子
とその門下生数10名のとても人間臭いやりとりを
1938年に下村湖人さんが戦争直前の危険な状況下で命を賭して
解りやすく訳して下さった道徳あるいは哲学の世界です。

孔子の生涯を通してその時代に起こった出来事を背景として

人間が如何なる考えを持って生きたか

それに対して、人間がこうあるべき姿の表現を孔子が論じており

それによって様々な問題が解決していくという

教科書ともなるべき内容でとても勉強になります。

人間の世界が繰り返してきたことであり
現代も2600年も前でも、人間の思考っていうものは
何にも変わっていないんだなぁ

一番弟子である顔回が病気で亡くなった時は
聖人と言われる存在であった孔子も
「無限の虚無」に落とされたかの様に悲しみ。泣いた。

こういったシーンからも、私のような凡人でも感情移入できる

とにかく素晴らしい内容でした♪

さて！もう一回読むぞ！

次郎物語 [DVD]

幼い頃に小説で読んで感動した作品です。映像では、VHSで見た記憶があります。確か、文部科学省の推薦でした。
DVDは、今は生産が行われておらず、定価の10倍の価格でしたが、どうしても欲しかったので購入しました。
原作と異なる点はあります（正木の家に厄介になっている青年と医者の娘の恋）が、子どもの愛し方を知らない実母と愛に飢えた次郎との関わりの中で、親子が静かに愛情を育てていく姿が良く伝わってきます。
時代は変わっても、絆の大切さに気づかせてくれる感動作です。お薦めします。