1930-1931,1961

1930年代から活躍していて、当時は最高の楽団だったみたいです。
ジャズなんだけども当時の他の楽団とは異質だったようです。
彼自身“ジャイブの大統領”とも呼ばれていたようだ。私はジャ
ズが音楽を始めるきっかけになった人間なのだが、実はジャズの
知識は、一般的な人よりもあるはずだが、ジャズ愛好家に比べる
と一割も知識を持ち合わせていない。
　しかし、彼の楽団の音楽は「楽しさ」が前面にでていて、聴い
ていて心地よい。それが彼の魅力の一つでもあろう。
　このアルバムに収録されている楽曲は1930年31年、あと61年の
ものなんだが、僕の感想としてはデキシー・スタイルなジャズが
多いのではないかと感じた。しかし、St. James Infirmaryなど
を聴いていると、非常に豊かな表現力も持っているのですよね。
Minnie The Moocherと続くのですが、我々が映画・ブルース・ブ
ラザーズで感動したあの曲とはまた別のアプローチで、物凄く良
かった。この曲は最高の黒人文化らしぃ。英国文化を知らない私
にはなかなか理解できないが、この曲はかなり好きですね。
　聴いていると、このバンドの演奏力もいいですね。洒脱な黒人
音楽を演奏しとるんですが、粗くないんですね。和音が綺麗。古
い録音で、音質は決してよくないのに、ハーモニーの完璧さが物
凄いんですよ。
　当時の録音技術を考えたら(しらんけど)相当なレベルなんだと
思われます。