かめくん (河出文庫)
”かめくん”が土手を散歩していた時の出来事。
仲間達とサッカーで遊んでいた男の子が、”かめくん”をからかい、
ちょっと様子を探るように、”かめくん”に向かってボールをシュートする場面。
その描写が面白い。
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かめくんは腹甲の正面でそれを受けた。
勢いを殺されたサッカーボールは、かめくんの前にぽてぽてと転がった。
かめくんは静止しているボールにゆっくりと近づいていき、尻尾でぱちんとボールを弾いた。
きれいな放物線を描いてボールは川の真ん中へと落ちた。
・・・・・・
唖然としている子供たちに、ぷしゅう、と大きな鼻息を浴びせかけ、かめくんは土手の斜面を登って行った。
「ばかがめ!」
「木星に行っちまえ、ばかがめ!」
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子供たちの罵声を甲羅に受けつつ、”かめくん”は暮れかかった河川敷を後にしたのだった。
”かめくん”がいる近未来は戦争中らしいが、ちっとも戦争中らしくない。
むしろのんびり、ほんわか、のたりとしている。
かめくんが醸し出すこの雰囲気と、それを描写する文体がこの作品の魅力かと。
狂気山脈の彼方へ (クトゥルー・ミュトス・ファイルズ)
オマージュシリーズの場合、書き手さん達が元ネタと成る作品をどう捉えているかが判って面白い時が有るのだが、今回も正にそれ。「狂気の山脈」が全く出て来ない!
「狂気の山脈」と云うと1万メートルを超える山・・・と云うのが先ずもって最初のインパクトなのだが、どちらかと云うとラストのオチ役(?)であるShoggothや南極の海百合状生物(古きもの、旧支配者、古のもの・・・と色々あってややこしいので、こちらの名称を使用する)の存在が中心に据えられている。元ネタの続篇に当たる作品ですら、南極大陸そのものが出て来ない・・・あの作品の中心は南極に1万メートルを超える山が有り、しかもそこには人類を創造したエイリアンの殖民地が在った・・・と云うものなのだが、矢張り日本ではShoggothがポイントに成るのだろうか・・・まあShoggoth可愛いから良いけど。
●北野勇作「頭山脈」
一種の叙述トリックものだが、実に落語向きで、作者に落語用に書き直して頂どなたか落語家の方にクトゥルー落語として、やって頂けないものだろうか。どうでしょう、創土社さん?
●黒木あるじ「恐怖学者・羅文蔵人の憂鬱なる二日間」
伝奇SFの趣が感じられノリがウルトラQな作品。
テレビドラマのタイトルに「オサダゴワ」とか「E・ツァン」「ハスター」「ウルタールの猫」「トラペゾヘドロン」等の名前が入っているお遊び以外は大概真面目で、この准教授使ってクトゥルー神話のシリーズ出来そうだな。黒木先生&創土社さん、この主役コンビでいっそ長篇出版はどうです?
●フーゴ・ハル「レーリッヒ断章の考察」
ゲームブックだが、元ネタの続篇と成っているオカルトスリラー。
多々良島ふたたび: ウルトラ怪獣アンソロジー (TSUBURAYA×HAYAKAWA UNIVERSE)
三津田信三さんのファンなんです!!!のぞきめから入った高2です!ウルトラマンのが大好きです!!!
橋本えりな
ボイスドラマです 死を覚悟しながらも明るくふるまう女の子のセリフです.
北野勇作 ウェブ
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