リューシカ・リューシカ 1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

よつばと！が都会なら、これは田舎な雰囲気です。パクリだという人の多くは、この後の巻を読んでないんだろうなあ、と思います。
一人っ子と三人きょうだい末っ子の考えの違いも大きいです。
後の展開は、よつばと！っぽいなんて思わなくなりますが、一巻目は自分も(よつばと！か……？？)と思ったので、先入観は怖いですね。

物語の主は、自分にしかわからない、自分にもわからない世界の話。
初っ端の置いてけぼり感がなくなれば、楽しめます。正直言って、一巻目だけだと「なんだったのか」と疑問が強く残りますので、数巻続けて読んでから判断して欲しいです。

自分の信じるものが本当で、突飛な発想をしてしまう経験は多くあるので、確かにと思うことがかなりありました。
幼少期の、誰にもわからないかもしれないと思っていた、そして結局わからなかった「不思議」が詰まっています。
思い出せばくだらないことでも、懐かしさがわいてくるものですね。
少し歳の離れた姉・兄、そして妹(自分)という環境下にある人には特に共感し易いのではないでしょうか。
実際、巻を進める毎に、そう実感しています。
カラーなので価格は高いのですが、カラーだからこそ、謎めいて広がる世界があるのです。