もう塾なんか行かない!―おかしなおかしな中学受験

お子さんの教育に賭けた両親の熱意と優しさ、膨大な時間に、そしてついてきた結果に、感動しました。塾に行かずにやるには、ここまでしなければいけないのかもしれません。

ただ、タイトルから想像するように、「勉強がダメで塾をやめた」お子さんが、親の力で難関校に受かった話ではありません。もともと、３年生で５年生の教科書を先取りし、4年生で中学数学を身につけ、通塾開始すぐから偏差値60に乗り、悪くても模試で上位８パーセントに入っていたような、著者の謙遜と違い優秀かつ準備周到なお子様の話でしたので、凡才の参考には？ということで、読み物としての面白さを評価し、星４つとさせていただきました。