小熊秀雄童話集
ただの童話ではありません。どの作品も不思議な感覚になる作品です。大人向けの童話だと思います。死んでいるものが生きていて、また死ぬ、というような死の二重構造らしいものも見られます。代表作と思われる「焼かれた魚」は、魚というより、精神を砂利のようにされた人間そのものが、わが身を切られながら、でも、なにかにたどり着こうとする物語のようにも思われます。アーサー・ビナードさん曰く。「小熊なしに20世紀の文学を語っちゃいけない」、同感です。
【ハ゛ーケ゛ンフ゛ック】小熊秀雄童話集
1901年生まれで、39歳で結核でこの世を去った詩人の作品。北海道は旭川出身。
2006年2月某日、NHKラジオの朗読の時間に「ある手品師の話」を寝床で聞いたのが出会いである。
子どもに読んであげたい。感性の鋭い、奇をてらわない、おもしろかなしい
はなし...時代の産物ともいえる。一部作品は当局から発禁処分を受けている
(この童話ではないが)。この作者を知らなかった自分を恥じる...
小熊秀雄童話集
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