九月の空 (角川文庫)
問題を提起して解答で閉じるという常道から小説を解き放った、川を下流から上流へたどる感のある小説だ。人生がまさにこれに他ならないが、その意味から、つまり人生のありように脚色を加えないという点で他に例の思いつかない作品だ。最近の新人が右へ倣えでやる言いっぱなしがあるが、あれとは根本的に違う。あるいは似ているとしたら、あっちはテニヲハの類いの“言いっぱなし”に対して、こっちはもっと徹底してリアルな“語りっぱなし”か。
多少類型的で面倒くさくはあるが繊細な描写は面白く、一方で人生・社会への向き合い方が男っぽいのがまた面白い。ただいかにも創作っぽい場面に白けることがないではない。
猫はときどき旅に出る
30代の素浪人(ちと失礼か)である楠三十朗を主人公にして、主人公自身が行動と心の景色を語っていく小説です。
演出家としての活躍。南極へのロマン。混浴温泉の乳房。サンフランシスコの空手マン。ウイスキィとペンギン。リンドブラッド・エクスプローラ号の運命。美しい女性と残念な女性。喜びと悲しみとゲリ。
とにかく三十朗は語っていきます。行間さえ埋め尽くすようにアレもコレもほとばしるエネルギーのまま語りつづけるのです。
怒りと挫折と逃亡。おえつと号泣と失意と・・・・・・。
しかし、その語りは(おまけ)も含みつつ、冷静で端正です。その脱線には作者の顔がのぞき、小さくスパークする感じです。
好みに合わない読者もいるかもしれませんが、語りがつづくところに、話芸を見るように私は引きこまれました。余は満足じゃあ。
何故語りつづけるのかと言えば、「たとえ徒労であろうとも、この作品は巨大な糞だと批評されようとも・・・・・・」です。読めば分かる。
BLEATH LESS ブレスレス [DVD]
"a-section a-spacing-none reviews celwidget">
1973.10.10 巨人vs阪神 首位攻防戦 5/6
6回表.
高橋三千綱 ウェブ
[動画|ゲーム|ヤフオク]
[便利|野球|サッカー]
[ランキング|天気|メル友]
[占い|住まい|ギャンブル]